BtoB PR専門のPR会社 株式会社ジョイン(JOIN)

JOIN

JOIN ブログ「日々是吉日」
今日から活かせるBtoB PRのノウハウや事例をお伝えするブログです。

コンサルタントにはいくつかの裏鉄則があり、その中の一つに「ホワイトボードの主導権を取られるな」というものがあります。顧客や社内の仲間との会議でホワイトボードの主導権を取った者が会議を仕切れるということです。

出席者が散々と話したことを「要はこういうことでしょ」と図解して示せる者でなくてはならないのですが、本当はホワイトボードに書いている人自身は内容を大してわかっていなかったりします(笑) 議論が散らかって収拾がつかないのを防いで、自分のロジックに周りを巻き込み、優位にプロジェクトを進めたいという考えがあります。なので、あまりやり過ぎると嫌われます。

ホワイトボードというと名前の通り、白い巨大な板に専用ペンで書き込むものですが、イノベーションとは遠い存在でした。せいぜいプリントアウトできたり、画像として取り込めたりというレベルでした。そんな中、グーグルが新たなホワイトボードを発表しました。

グーグル、クラウド対応の4Kホワイトボード「Jamboard」を発表
http://japan.cnet.com/news/service/35091108/

タッチできたりネットワーク化されたホワイトボードは、すでにリコーなどの日本メーカーからも発売されていますが、Jamboardのようにオフィスツール(グーグルの各種サービス)と連携しているのは、使いこなせれば相当に便利そうです。

それにしても、会議に出席するマーケッターやプランナーはますますスピードに追われることになりそうですね。

 

将来、私たちの生活を変えるかもしれない新しい素材やテクノロジー。そんな開発や市場化を進めている企業と出会う機会がよくあります。普段なじみのない難しい分野の話が多く、お話を聞き始めて1時間後ぐらいに理解が進み関心が深まっていきます。「なるほど、それは便利だな。こんな用途もありそうだな。あの企業と連携したら良さそう」など感じます。

たまたまの出会いで話を聞く機会に恵まれ、対面で時間を掛けて説明してもらって、やっと興味関心に結びつく。多くの企業は真面目で実直。しかし、その反面、デザインをないがしろにしている印象があります。見た目のデザインから、もっと根幹の事業デザイン(事業スキーム、人材組織、マーケティング戦略、セールスプロセスなど)が組み立てられていません。

はたして本当にそれで良いのか? なかなかデザインに考えや手が回らないという事情もあると察しますが、「今は必要ない」と後回しに片付けてしまっていることで、多くの時間をロスしています。デザインは事業の成長スピードを加速してくれるからです。新しい販路、事業提携先、メディア、採用、投資家などとの出会いの機会を損失しています。

Spiber(スパイバー)という会社をご存知でしょうか? 鉄を超える強度とナイロンよりも収縮性が高い「合成クモ糸繊維」素材を開発しています。WEBサイトを見ても感じるように細部までデザインが徹底されています。

Spiberの研究施設は山形県鶴岡市の田んぼの中にあり、千住博さんのアート作品が展示されているそうです。(ぜひ、見てみたい!) 一帯はYamagata Designという建築家の坂茂さんが設計するエリア開発プロジェクトが進んでいるようです。

もちろん、素材技術の素晴らしさが前提ではありますが、デザインを練り上げて形にすることでメディアに取り上げられたり、投資家の信頼を得たり、開発パートナーの関心を集めたり、優れた人材との出会いにつながっていることでしょう。実際にNEDOの認定事業になったり、150億円近い資金調達をしています。

 

「米国ではスポーツジムで仕事をする人が増えている」という記事を目にしました。

はじめは「え?」と思ったのですが、よく考えると合理的で納得です。特にIT業界は座りっぱなしの仕事が多く、運動不足で日々のワークアウトを習慣にしている人は周りにも多いです。よりストイックな経営者はトライアスロンなどに取組むため激しいトレーニングをしています。

彼らの多くは仕事から離れて頭を空っぽにするためスポーツジムに行くのでしょうが、運動すると肉体は疲れますが脳は回転が高まり、突然良いアイデアが思いついたりします。そんな際に自宅や職場に戻るよりも早くまとめたくなるものです。また、トレーニング中にロッカーにしまってあったスマホに仕事の着信やメールが届いているかもしれません。一刻も早く片付けて、その後のプライベートな時間を楽しみたいですね。

「スポーツジム→リモートオフィス」のように、それまでになかった新しい活用をされるようになった場は意外に多いものです。

例えば、喫茶店。スタバが増える前には喫茶店で仕事をしている人と言えば、おじさんの会合やモノ書きの人々ぐらいでした。ノートパソコンやネットが普及して現在では喫茶店で仕事をしている人の光景は当たり前になりました。

都内の一人暮らしが多くておしゃれなエリアにはデザイン性に溢れたランドリーが増えています。洗濯物が仕上がるのを安全に待ちながらカフェが楽しめたりします。

駅ナカのスーパーやデパートも増えました。電車から雨に濡れずに行けることは便利です。また、通勤で駅を使う人は毎日必ず通るので、宅配便やクリーニング、託児所など生活周りのサービスを提供する小さな駅も増えてくると思います。

空港のラウンジなどは、ビジネスマン(しかも決裁者)が集まるので、BtoBのショールームに向いています。新幹線にもグリーン車やグランクラスはもちろん、ラウンジのような機能空間が生まれるかもしれません。

カーディーラ(自動車ショールーム)などは普段ほとんど立ち寄ることはありませんが、仕事ができたり、お茶が飲めたり、家族と過ごせたり、趣味を楽しめたりすると、訪問頻度が高まるかもしれません。そのメーカーを購入したオーナー限定ラウンジでも嬉しいものです。そのことでブランド価値を体感してもらえ購入に繋がれば素晴らしいことです。あんなガラガラの一等地の空間を遊ばせておくのは勿体無いです。

これまでの通念に縛られず、アイデアを拡張すればまだまだ魅力と効果を発揮できる場所はありそうですね。

 

ウィスキーが大好きです。大ぶりなワイングラスにストレートで、ソーダをチェイサーにして、シガーと合わせることは至極の喜びです。つまみは、チーズやエリンギのスモーク、ナッツも香りづけのひと手間を加えるととても美味しくなります。オイルサーディンや生コンビーフなども最高です。

とはいえ、それらの魅力的なおつまみはなかなか手に入りません。スーパーやコンビニのお総菜は美味しいものもあるのですが、あのパッケージが生活感がありすぎて残念なんです・・・。自宅やキャンプで魅力的なおつまみが気軽に楽しめたら良いのに。そんなウィスキー愛好家の心をくすぐる商品が缶詰の大手マルハニチロから販売されています。

 

「TINNED」シリーズは、ウィスキーをゆったり楽しんでいただくための「缶になった」大人のおつまみシリーズです。ウィスキーが持つスモーキー・スパイシー・フルーティー・熟成香・甘味・ナッツ香・モルト香に注目し、ウィスキーのおいしさを引き出し、「かっこよさ」にこだわった商品です。
http://www.maruha-nichiro.co.jp/tinned/

この記事を書いているのは午前中なのですが、仕事を放棄してウィスキーを飲みたくなる、凶暴なほどに魅力的なラインナップです。

 

さば燻製油漬
さばフィレをじっくり強めに燻し、さらっとしたひまわり油に漬け込んだ英国風のさば燻製油漬です。スコッチウィスキーの持つビート香や、バーボンの焼樽の香ばしさとの相性抜群です。

国産ほたて燻製油漬
じっくり強めに燻した国産ほたてを、一粒ずつ丁寧に手詰めしひまわり油に漬け込んだ、旨味の深いほたての燻製。癖のないほたての旨味と程よいスモーク香が、幅広いウィスキーとマッチします。

チリコンカン
牛と豚の挽肉の旨味に、赤いんげん豆、ひよこ豆、青えんどう豆の食感とモルト香が加わった一品。スパイシーなチリパウダーでまとめました。ウィスキーはもちろん、エール系ビールにもよく合います。

牛肉のシェリー酒煮込
ウィスキーの独特の風味は熟成に使われるシェリー酒の古樽に大きな影響を受けています。一口大の牛肉を、シェリー酒で柔らかくなるまで煮込むことで、ウィスキーと相性抜群の大人のおつまみに。

スイートチーズクリーム
マロンとアーモンドを甘酸っぱいチーズクリームで和えた、食感も楽しい甘いおつまみ。刺激的なアルコールの口当たりを適度に和らげながら、ウィスキーが本来持つフルーティーな味わいを引き出します。

国産いわし燻製油漬
国産真いわしの頭と内臓を丁寧に取り除きじっくりと燻製した上で、一尾づつ手詰し、ひまわり油に漬け込みました。上品な燻香がウィスキーの風味を引き立てます。

国産たこ燻製油漬
一口大にカットした国産たこを丁寧に燻製し、ひまわり油に漬け込みました。噛むほどにたこの旨みと燻製の香りが口の中に広がり、ウィスキーがすすむ一品です。

マルハニチロのTINNEDの面白いところは、魅力的な商品を提供することに留まらず、その商品を楽しむ時間を提供しようとしていることです。なんと、音楽レーベルを立ち上げたそうです。

缶詰ブランド「TINNED」によって、2016年、設立された東京発のインディーズレーベルです。ウィスキーを「TINNED」と一緒に嗜む・・・そんな時間を演出する、バックグラウンドミュージックを提供します。ウィスキーにまつわるタイトルを冠し、それらのイメージや土地、歴史に基づいてつくられた全く新しい音楽が、新しい体験を生み出します。ウィスキー、そしてTINNEDとのマッチングをゆっくりとお楽しみください。

海外ではメルセデスベンツがドライブに最適な音楽を揃えたオリジナル音楽レーベルを展開している事例もあります。このように自社ブランドの世界観を拡張していく取り組みは、BtoBでも増えていくでしょう。例えば、事務機メーカーであれば顧客のワーク効率を上げる支援や、人材会社であれば働きやすい環境を作る支援など、考えれば将来の新規事業につなげられそうなアイデアが溢れてきそうですね。

 

NHK BSに「Asia Insight」という番組があります。最近、特に面白かったのは、「中国のインターネットプラス」についての特集です。インターネットプラス(互聯網+)行動計画は、中国が国をあげて進めている戦略です。日本の総務省はこのようにレポートしています。

3 中国のICT政策の動向 (1)中国におけるICT政策
2015年3月、中国の国会に相当する全国人民代表大会で行った政府活動報告の中で、李克強・国務院総理は、「互聯網+(インターネットプラス)行動計画」を策定し、モバイルインターネット、クラウドコンピューティング、ビッグデータ、モノのインターネットなどと現代製造業との結合を推進し、電子商取引、産業インターネット、インターネット金融の健全な発展を促進し、インターネット企業による国際市場の開拓を導く旨述べた。また、李総理は、当該報告の中で、「中国製造2025(中国製造業10か年計画)」を実施し、革新による駆動、知能化へのパターン転換、基盤の強化、グリーン発展を貫いて、中国は製造大国から製造強国へ変換する必要があり、工業化と情報化の高度な融合を促して、ネットワーク化、デジタル化、知能化などの技術を開発・利用し、一部の重要な分野で「先手」を取り、突破を遂げるよう努める旨指摘した。続いて同月に開催された国務院常務委員会では、「中国製造2025」を重点的に進めるべき10分野が示されており、その筆頭に「次世代通信技術(4G/5G通信、クラウドコンピューティング、ビッグデータ、センサー)」が挙げられている。現時点では、「互聯網+(インターネットプラス)行動計画」も「中国製造2025」もコンセプトが示されただけで、その詳細は明らかにされていない。しかしながら、現在、中国が「大規模な投入、資源・エネルギーの高消費、数量拡張の偏重」の発展パターンを脱却し、経済の高度化、高付加価値化を目指している中で、様々な分野におけるインターネットの利活用が重要視され、特に製造業との融合が期待されていることが伺える。

簡単に言うと、ネットと実生活の経済活動をつなげようという試みです。番組の中では、街中の出店でもスマホでセキュアーな決済ができたり、中国版のuber(白タクサービス)が浸透していることや、母の手作り弁当が人気を集めていることが紹介されていました。

今から10年前、2006年頃に中国に出かけていた頃は、ガラケー(中国では何と呼んでいたのでしょう?)が主体でインターネットも外資系ホテル以外では繋がりにくい状況でした。そこから、日本を逆転して、uberもスマホ決済も当たり前になっているという話です。ここ5年ぐらい中国に出掛けていないので隔世の感があります。

ご相談やご提案依頼などお気軽にお問合せください。
TOP
page-blog