BtoB PR専門のPR会社 株式会社ジョイン(JOIN)

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JOIN ブログ「日々是吉日」
今日から活かせるBtoB PRのノウハウや事例をお伝えするブログです。

今回は世界的な物流会社フェデックスのキャンペーン事例をご紹介します。

fedex

カリブ海の小さな島で手作りされるホットペッパーソースが、フェデックスの物流により世界中の人々に味わってもらえる様子が数分のショートムービーになっています。とても手の込んだ映像になっていて一連の流れが体験価値として表現されています。

企業の動画マーケティングは2013年ぐらいから本格化してきました。テレビ番組やCMのような大掛かりなものではなく、インターネットのみでの放映されるケースも増えています。ユーザーはパソコンはもちろん、スマホやタブレットから気軽に視聴します。まるで説明書のような長々とした文章ではもはや読んでもらえません。サイトに来訪してもらってから数秒で興味を持ってもらえる掴みを用意しなければすぐに離脱してしまいます。

JOINでよくお聞きする企業にとっての課題は、下記のようなことが多いです。

① せっかく良い映像を作っても視聴回数が伸びない。

⇒広告プロモーションの他にも、着実なターゲットに視聴してもらえる仕掛けが有効です。例えば、映像内容に紐づいたプレゼントキャンペーンを実施するなど。

② キャッチーな映像制作のノウハウを担当者がなかなか持ち合わせていない。

⇒CMの担当を長年していたり、専門的な勉強をしているか、プライベートでも好きでなければ難しいと思います。まずは、参考にできそうな他社事例を5つ探すことから始めてみることをお勧めします。そして、伝えたいことを絵コンテに書いてみてください。下手でも構いません。きっと賛同者が現れるはずです。

③ 映像の制作費を通すための社内稟議が難しい。

⇒一つ一つの小さな施策まで費用対効果が求められる時代です。そんな時は、映像が全体のマーケティング活動の中でどんな役割を果たすかを整理してみてください。映像は一つのファンクションでしかありません。だけれども、使い方次第では他の施策よりも有効な使い方ができます。

表現内容もクオリティも全く異なるので一概に比較はできませんが、一般的な制作費は90秒ぐらいの映像でこのような感じです。

・個人のクリエイター: 30~50万円

・WEB特化した映像制作会社: 50~100万円(イラスト、タイポグラフィー、紙芝居的なもの)

・著名なユーチューバー: 200~300万円(視聴回数が確保できるので意外に高額です)

・CM制作会社: 800万円~(スタイリストや車両など専門的なスタッフがつきます)

・広告代理店: 5000万円(有名なタレントが出演する一般的なCMレベル)

 

 

canonmj_print

今回はキヤノンが開催しているキャンペーンをご紹介します。性質の異なる2つの自社製品をお試ししてもらうというキャンペーン事例です。

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【顔料インクと染料インク、あなたの作品で比べてください】本日、A3ノビ対応インクジェットプリンター、顔料インクの“PIXUS PRO-10S”・染料インクの“PRO-100S”を発表しました。

階調表現に優れ、高精細で重厚感のある表現に長けた顔料インク。印刷が速く、あざやかな発色や光沢感のある表現が魅力の染料インク。違いを比べるためにそれぞれのプリンターで印刷したものを並べてみましたが…違いがわかります?か?

やはり実物じゃないとわかりづらいと思いますので、みなさんの作品を両方のプリンターで印刷してプレゼントします。インクの違いと最新プリンターの表現力を一度に試せるチャンスです。抽選で3,000名様で応募は3月29日まで。

▼Which?キャンペーン

http://canon-mj.eng.mg/291c9

http://cweb.canon.jp/pixus/special/proline/which/index.html

via キヤノンマーケティングジャパン facebookページ 2015年1月15日

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無尽蔵に製品カタログをバラまくよりも効果的で、自分の写真作品なので愛着も強く、よりファンになってもらえる確度が高まります。このキャンペーンのアイデアは、BtoCはもちろん、BtoBにも活かすことができるでしょう。セールスプロセスの初期〜中盤段階を温める良い企画です。

 

今回は、高級ホテルのマンダリン・オリエンタルの自社メディアの事例をご紹介します。

単なる予約や施設紹介ではなく、「マンダリンが好きな人が、好きな”コト”」に焦点をあてたファンを広げる自社メディアコンテンツです。アートやライフスタイルについての記事がブログとしてまとまっています。

旅を充実させるのはもちろん、自宅にいながらも楽しめます。普通、ホテルのサイトを覗くのは宿泊やレストランの予約をするタイミングぐらいですが、このような自社メディアがあることで、利用者=ファンとの接点が増えていきます。さらに、ツイッターやフェイスブックなどのソーシャルメディアを通して、ファンと同じ価値観を持つ友達へと広がり、ホテルブランドの魅力が伝わっていきます。

ブランドをぶらさずに(時に目線を下げ)、盛り上げ、予算をとり運営し続けていくがポイントです。JOINはこんな仕事が得意です。

http://promo.mandarinoriental.com/showcase/

「どちらの写真が良いですか?」

Runner-A

B

Runner-Bvia: chasejarvis.com

微妙に構図が違う2枚の写真、片方は強い光を入れているもの(ちょっと技巧的)。フォトグラファの Chase Jarvisさんが実施したテストです。ぱっと見でBの方がインパクトがありランナーの躍動を感じます。とはいえ、Aの方がランナーの表情も読み取れて共感も感じます。

結論としては答えはないのです。これぐらいレベルの高い写真になれば多数決にしてもそれほど差も開かないはずです。コチラのサイトのコメント欄でも、個人の趣味趣向による選択や、広告であればその企画意図をどちらの方が汲み取れているかという話です。

私も写真をセレクトする際とても悩みます。まずは写真として楽しいか?次にピントが合ってるかw?クライアントのイメージに合っているか?構図はデザインに扱いやすいか?テキスト挿入しやすいか?などなど。結果として自分の好みがベスト1にならないこともあります。撮り直しはできないし結構大変です。

マーケティングの手法に、ABテストというものがあります。異なる2つのクリエイティブ(コピーライティングやビジュアルなどの訴求内容)を2つ並べてどちらが人気があるか(売上につながるか)を検証するものです。チラシDMの時代からありますが、ネットになってからテスト方法が格段に楽になりました。アクセスの半分はA、その残りはBを表示するだけです。また、新規顧客にはA、リピーターにはBという表示設定もできます。さらに、このユーザーの購買行動は以前にBを指示した人に似ているからBを表示するというソリューションもあります。

ただ、最近気にかかるのが、このABテストを安易に扱う人がいることです。(そんな人は結局テストを実施しなかったりするわけですが) 「ユーザーに聴いてみよう」は耳障りの良い言葉ではあります。しかし、しっかりとした企画とクリエイティブがなければそもそものボトル効果は低いままですし、決めないことは問題の先送りにしかならないケースもあるのです。そんなことでは継続的な成長は望めません。写真家やコピーライター、デザイナーは当然真剣に仕事をすべきで、プランナーはその意志を引き継ぎ昇華させるべきです。決裁者やプロジェクトに関わるものはその努力に敬意を払って対話を行い、さらにステージを引き上げる役割を担うべきです。

2015年がスタートしました。本年もよろしくお願い申し上げます。

2014年春に立ち上げたBtoB企業専門のPR会社JOINですが、当初の計画通りにいったこともあれば、その影にたくさんのうまくいかなかったこともありました。「うまくいかなかったこと」は「失敗」や「ミス」ではなく、「もっと成果を出し切ることができたこと」であります。スピード、パワー、資本など要因を考えたら切りがありませんが、ひとつずつ乗り越えて精進してまいります。

当初の想像を超えて嬉しかったことが三つあります。

一つは、数ヶ月を通して本当にたくさんの新しいお客様に出会うことができたことです。ご自身の会社の現状や目指している方向についていろいろとお話いただきました。業界のジレンマやPRの課題、さらには社内でのお悩みまで(笑)お一人ごとのお顔が思い浮かびます。

二つ目は、研究所や工場、最新の技術を見学や体験させていただいたことです。2週間に一度は驚きがありました。メディアを通してしか知ることのなかったこと、さらにはまだメディアに出ていないことまで仕事を超えて興味をくすぐられました。企業が持っている技術はとてつもないものがあります。遠い未来の世界だと思っていたことが、魔法のように私たちの目の前に現れました。

三つ目は、そういったお客様に定型的な商品を超えた、新しい価値を提供できたことです。私たちJOINの事業の安定成長としては複雑な仕事よりも定型的な商品が売れた方が助かるのですが、(定型的な商品の提供が楽なのではなく、その中で深堀りができるからです。あしからず)新しい価値を生み出すことはそれ以上にワクワクします。手間も時間も掛かることですが、それに取り組むことこそがJOINの存在価値です。

2015年が皆様にとって実りある年でありますように。
そして、JOIN US !

 

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