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JOIN ブログ「日々是吉日」
今日から活かせるBtoB PRのノウハウや事例をお伝えするブログです。

とあるプロジェクトの事例調査に湘南T-SITEに出掛けました。

tsite1ここは2014年12月にオープンした施設で、TSUTAYAが運営しています。書店を主体に、料理/自転車/写真/モノづくりなど、関連するショップが自然につながっているモールです。

訪問したのは平日の夕方だったのですが、湘南のご近所の方から都内ナンバーのクルマまで、結構な賑わいでした。休日はかなり混み合うんでしょうね。「近所にこんなところがあったら最高!」まさにそんなお店です。

TSUTAYAはすでに代官山T-SITEを運営しており、こちらも素晴らしい施設でよく出掛けます。代官山がファッション、アート、デザイン嗜好「一歩先の憧れ」だとすると、湘南は、もっと生活近く、毎日を楽しむ趣味の実践「半歩先のリアルライフ」といった感じです。全体的にゆったりとした空間になっていて、広さも代官山の2倍あるそうです。

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施設の充実にも驚嘆したのですが、写真や料理など趣味の教室がイベントとしてたくさん企画されているのが印象的でした。「ハードからソフトへ。展示から体験へ」そんなことが実践されている現場でした。

自社の企画に思い悩んだら、出掛けてみるべきです。きっと良い発想が生まれますよ。

 

#ちょっと斜めな見方

湘南T-SITEはパナソニックの工場跡地(約19ha)を活用した「Fujisawaサスティナブル・スマートタウン(Fujisawa SST)プロジェクト」の一部だそうです。未来の最新技術を集約した街づくりらしいです。こちらはいかにも都市開発という感じで冷めますね・・・。

人間にとって大切なのは毎日の自然な暮らしです。そこに技術を前面に出してしまうと違和感を感じます。張りぼてのような印象を受けます。技術は縁の下の力持ちであるべきです。プロジェクト関係者がみんなここに実際に住むぐらいの気概があれば別ですが。

 

今回は、ウィスキーを科学的に美味しくするイノベーションのお話。
BtoBの素材メーカーでも新しいヒントになるかも?!

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数年前からじわじわと来ていて、NHKの朝ドラ「マッサン」でますます人気の高まるウィスキー。バーで特別な時間を過ごすのももちろん良いですが、自宅でノンビリと楽しむのも素晴らしい時間です。

自宅で日常的に楽しむには高価すぎるウィスキーではtoo much! 1万円を超えてしまうと日常で楽しむにはコストが・・・です。

ワインにもデイリーワインという日常的に楽しむ価格帯のものがあるように、ウィスキーでも2,000円~5,000円ぐらいが妥当なのではと思います。もちろん、この価格帯のウィスキーでも充分なクオリティなものはあります。

ちょっと物足りないな、感じるものは裏技として、細かく砕いたクラッシュアイスでキンキンに冷やしたり、大振りのワイングラスで香りを立たせると数段美味しくなります。ただ、ストレートではやはり年月を重ねたものには敵いません。

そこで登場したのが、「24時間で科学的に美味しくする」イノベーション。木製のスティックを安価なウィスキーに浸けておくと24時間で3年分の熟成が進むというものです。

樽にはウィスキー原酒に含まれる毒素を時間をかけて除去する役割があるらしく、その時間を短縮するために木片に細かな切り込みを入れて毛細血管のように作用させるらしいです。

クラウドファンディングのKickstarterで出資募集が行われ成立して、出資者への実際の販売が始まっています。真意は如何に?! 一度飲んでみたいです。

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“酒の楽しさは、誰とどんなシチュエーションで飲むか、で変わる。” 揺らぎない真実。

 

PRやマーケティング、事業戦略の仕事をしているとたくさんの新規事業に出会います。かっちりと計画化されたり、走り出しているものから、アイデアの卵、さらには、飲み会での与太話まで。レベルは様々です。

企業規模の大小に関わらず、世の中には本当にたくさんの新規事業に溢れています。という、JOINでも日々考えては、計画にして取り組んだものの立ち消えてしまうものもあれば、辛抱強く続けて意外な成果につながるものもあります。

ゼロから生み出すのはとてもパワーが必要なことなので、そこには経営者や発案者の強い「想い」が存在します。猪突猛進な「想い」が先行して、単に「思い込み」だけで進んでいるものも多いです。

そんな時は「新規事業が生み出す10年後の未来はわかったから、1年後はどうなってるの?」と質問をするようにしています。1年後>6ヵ月後>3ヵ月後>さらに1ヵ月後はどのように事業を成長させて、そのために必要なことは何なの?という問いに明確な回答が帰って来ることは稀です。「とりあえず、小さく始めて様子をみます」に終着します。

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JOINで自分たちが計画しているものに対しても同様の投げかけをします。ただ、そこでも「想い」が強すぎてしまうことがあります。そこで、指標を明確にした軸を作ってみました。9つの軸に沿って新規事業の現在の優位点と数ヶ月数年後のあるべき姿をレーダーチャートで表現するものです。「新規事業エニアグラム」と名づけました。投資家が起業家に対して行うような採点ではなく、次のステップに必要なことを見極めて実行していくためのカルテです。どこが足りないかを論い指摘するものではありません。

軸はテクノロジー・資金・チーム・市場などなど9つあります。まず、現時点での優位点と弱点を明確にしていきます。どんなタイプの新規事業なのかが客観視できるようになります。次に、数ヵ月後のあるべき姿を数値としてプロットします。すると9角形のレーダーチャートにギャップが生まれます。このギャップが大きいところが次に実行すべきステップです。成長の段階において定期的に見直すことが有用です。

ご興味あればお話させていただきます。お問合せください。

「私は、人間にとっての本当の幸せは、光の下にいることではないと思う。その光を遠く見据えて、それに向かって懸命に走っている、無我夢中の暗闇の中にこそ、人生の充実があると思う。」 — 安藤忠雄

 

インテリアや家作りの雑誌を眺めることがお好きな方は多いのではないでしょうか。書店やカフェで夢中になってしまいます。「これいいなー!」「自分ならこうするな~」など想像が広がっていく楽しい時間です。特に立派に製本された1万円を超えるような建築写真集は見応えがあります。

ところが、雑誌や写真集が紙からWEBになると、途端に魅力が半減してしまうことが多くあります。モニターのサイズが小さいことが一番大きな要因なのでしょうが、編集者やデザイナーの見せ方がまだ未成熟な分野であることもその理由でしょう。また、WEBは「数値や具体性を説明をする」のに長けていますが、「感覚的な体験価値」を伝えるのが難しいメディアです。

そんな中、夢中になって見入ったサイトがあります。Air House という岐阜の設計事務所です。

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建築事例が大きな写真で掲載され、スクロールしていくと次々とページがめくれます。贅肉をそぎ落とした洗練されたWEBデザインです。一見、シンプルな作りですが、細部まで手が行き届いています。コトバの選び方、見込み顧客が疑問に思うであろうポイントは的確に優しく説明されたいます。イラストもかわいらしいです。

フロー http://www.airhouse.jp/flow/

コスト http://www.airhouse.jp/cost/

BtoBのサイトというと、ビジネスっぽくなりすぎる傾向があります。説明書ではなく、感覚的な体験価値を伝えて見込み顧客のニーズに応えることは、見習うべき要素は多いですね。

 

マイクロソフトが面白いコンセプトビデオを公開しました。
microsoft-hololens-pivotpoint-rgb「ホログラフィック・コンピューティング」というテクノロジーで、簡単に言うとメガネをかけると目の前に3D映像がホログラムとして現れるものです。ユーザーはそれがまるで実際に存在しているような体験ができます。

わかりやすい使い方としてはゲームでしょう。まるで、自分がゲームの世界に飛び込んだような、もしくはゲームがリアルの世界に移ってきたような体験が実現します。スカイプも立体化すれば、遠く離れた大切な人がまるで目の前で話しているような世界も実現するはずです。

作成した3Dデーターを立体映像として投射して確認したり、その立体映像に手を加えて、3Dプリンターで造形する。そんなシームレスなモノづくりも実現するはずです。

そして、この不恰好なメガネがなくなる日も、意外にあっさり来るでしょう。

 

ご相談やご提案依頼などお気軽にお問合せください。
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