BtoBにインターネット広告は必要か?
例えば、検索サイトで「トヨタ」を検索したとします。後日に別のニュースサイトを見ていると「トヨタ」のクルマの広告が出てくる。そんな経験はありませんか?これはリターゲティングという追跡型の広告です。
クルマや消費財などBtoC企業ではインターネット広告は15年以上の歴史があります。インターネットに強いBtoB企業においても活用している会社が増えてきました。また、最近ではインターネット広告の種類や手法も増えて複雑化しています。スマホ向けもあり担当者の苦労が思いやられます。
「インターネット広告の料金一覧|相場や媒体まとめ【2014年版】」として、こちらにうまくまとまっていたのでご紹介します。 http://markehack.jp/internet-advertising-rates/
さて、ここからが内情です。
インターネット広告を実施しようとして広告代理店に相談したんだけれども、「あまり相手にされなかった」「SEOや自社媒体ばかり提案された」という経験はありませんでしょうか?
実は、大手広告代理店はもちろん、ネット系広告代理店、新興やベンチャーも予算にある程度(月間300万円以上)のボリュームがないと、メディアプランニング(媒体選定)はしてくてません。なぜなら、代理店にとって仲介料は多くても20%程度で、月100万円しかなければ、粗利益は20万円にしかなりません。出稿管理やレポーティングまで実施すると、商売にならないからです。広告は単純に媒体を選んで支払えば完了するというものではないのです。営業マン、広告プランナー、アナリストといった担当者が、クライアントに満足してもらえる稼動ができるにはそれなりの予算が必要なのです。
JOINが予算のご相談を受けたとき、大体の目安として下記のようにアドバイスしています。
1. その事業の売上の20%をPRや販売促進の予算として確保 ⇒10億円の売上を目標にするならば、2億円は販促予算を計上すべき。
2. 販促予算の割り振りは、イベントなどリアル施策15%、DMやカタログ40%、インターネット45%が良いバランスです。 ⇒2億円の販促予算として、リアル3000万円、ダイレクトマーケティング8000万円、インターネット9000万円
3. 年間のインターネット予算の50%はインターネット広告費に確保しておくべきです。 ⇒インターネット予算9000万円として、4500万円。月間で375万円です。
それなりの予算なので、「そこまで掛けてBtoBでもインターネット広告をすべきなの?!」というご意見もあると思います。やった方が良いか否か、であれば答えはYESやるべきです。調達の情報収集は常にインターネットでされており、その人に確実にリーチできる広告技術が現代では整っています。 ただ、極端な答えとして「中途半端な予算ならばやるべきではない」とも考えられます。それは、わずかな広告量ではすぐに溶けてしまい、砂漠に水を撒くのと同じことです。
「担当者がすべきこと」
・最低限のインターネット広告の知識は自分で身につける。
・1事業で予算が少ない場合は、社内の他事業の予算も合算してボリュームを増やして代理店と交渉する。
・最短でも6ヶ月は連続して、自分たちなりの成功法則を求める。
・インターネット広告以外もSEOやランディングページもぬかりなく。