ますます進むモバイル化 BtoB領域ではどうなっているのか?
9月の上旬に新しいECサイトをオープンして、1週間の売り上げレポートが明らかになりました。EC業界では「PC/モバイル比率」と呼ぶのですが、それぞれの注文がパソコンから来たのか、それともモバイルから来たのかを種別する分析です。パソコンはデスクトップとノートパソコン、モバイルはスマホやタブレットからの注文で、利用されているブラウザーの種類で判別します。
当該の1週間の期間に67件の注文が入りました。この「PC/モバイル比率」に驚きました。PCが17件に対して、スマホは50件で75%ほどに到達していたのです。
私たち専門家はこれまでの経験ゆえの思い込みをしがちです。つまりは、高額な商品なのでPCの大きな画面でしっかりと商品の詳細を確認して購入を検討するのではないかと予測していました。もちろん、事前に立てた仮説ではモバイル主体やECを構築していたので間違えはなかったのですが、短い期間でこんなに明確な比率数値を目にするとやっぱりビックリします。
自分の生活に返り立ってみれば、新幹線や飛行機の予約はスマホで行いますし、宿探しもわざわざPCでやることもなくなりました。amazonやzozoでも当たり前のようにスマホから注文します。
「PC/モバイル比率」の逆転は、すでに現在に起きていて完了した事実です。これはBtoCに限ったことではなく、BtoBでも定着しています。いつまでもPC主体に企画をして設計していると完全に見誤ってしまいます。「ウチは業務用で、見込み顧客は会社のパソコンから情報収取して比較検討している」という思い込みは捨てるべきです。JOINのBtoBクライアントの中でも、モバイル最適化を進めて、6割近いアクセスがモバイルからになっている事例もあります。