「米国ではスポーツジムで仕事をする人が増えている」・・・らしい
「米国ではスポーツジムで仕事をする人が増えている」という記事を目にしました。
はじめは「え?」と思ったのですが、よく考えると合理的で納得です。特にIT業界は座りっぱなしの仕事が多く、運動不足で日々のワークアウトを習慣にしている人は周りにも多いです。よりストイックな経営者はトライアスロンなどに取組むため激しいトレーニングをしています。
彼らの多くは仕事から離れて頭を空っぽにするためスポーツジムに行くのでしょうが、運動すると肉体は疲れますが脳は回転が高まり、突然良いアイデアが思いついたりします。そんな際に自宅や職場に戻るよりも早くまとめたくなるものです。また、トレーニング中にロッカーにしまってあったスマホに仕事の着信やメールが届いているかもしれません。一刻も早く片付けて、その後のプライベートな時間を楽しみたいですね。
「スポーツジム→リモートオフィス」のように、それまでになかった新しい活用をされるようになった場は意外に多いものです。
例えば、喫茶店。スタバが増える前には喫茶店で仕事をしている人と言えば、おじさんの会合やモノ書きの人々ぐらいでした。ノートパソコンやネットが普及して現在では喫茶店で仕事をしている人の光景は当たり前になりました。
都内の一人暮らしが多くておしゃれなエリアにはデザイン性に溢れたランドリーが増えています。洗濯物が仕上がるのを安全に待ちながらカフェが楽しめたりします。
駅ナカのスーパーやデパートも増えました。電車から雨に濡れずに行けることは便利です。また、通勤で駅を使う人は毎日必ず通るので、宅配便やクリーニング、託児所など生活周りのサービスを提供する小さな駅も増えてくると思います。
空港のラウンジなどは、ビジネスマン(しかも決裁者)が集まるので、BtoBのショールームに向いています。新幹線にもグリーン車やグランクラスはもちろん、ラウンジのような機能空間が生まれるかもしれません。
カーディーラ(自動車ショールーム)などは普段ほとんど立ち寄ることはありませんが、仕事ができたり、お茶が飲めたり、家族と過ごせたり、趣味を楽しめたりすると、訪問頻度が高まるかもしれません。そのメーカーを購入したオーナー限定ラウンジでも嬉しいものです。そのことでブランド価値を体感してもらえ購入に繋がれば素晴らしいことです。あんなガラガラの一等地の空間を遊ばせておくのは勿体無いです。
これまでの通念に縛られず、アイデアを拡張すればまだまだ魅力と効果を発揮できる場所はありそうですね。